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仕事始めに向けて・・・ [ファッション]

何だかんだで結構ゆっくりと休めたこの年末年始。
明日からまた新年度での仕事が始まる。

今回は仕事にあわせて心機一転すべく、思い切って久方ぶりにスーツやらシャツやらを誂えた訳だが、折角ならさらにまっさらな気持ちで望めるようにと、結局ネクタイも新たに購入。

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なんかおっさんになってきたのか、成熟してきたのかはわからないが、今までよりもさらにオーソドックスな小紋やペイズリー柄に惹かれてきた。

靴も新調だが、これは数年前にパリで購入したものの履いていなかったものをデビューさせるだけ。

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と、ここまで準備して昨夜ふと見てみると愛用のベルトに糸のほつれが。
何だろうと思って引っ張ってみると、ツツツツツ・・・と縫い合わせがほつれてしまった。

そこで今日は朝から革の修理工房的なお店に電話をしてみたが、さすがに即日修理をしてくれるところはどこも無し。
それでも修理に持っていった後、仕方なくもう一本購入すべく色々お店をまわってみたが、これがなかなか良いものが見つからない。

さんざん探して、Dunhillのリバーシブルモデルに感動しながらもとても価格的に手が出ず、何とか気に入ったものを見つけたのは、丸の内のEDIFICE。

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スーツスタイルに何の雑味も加味しない、シンプルな黒のベルトをチョイス。

最終日にバタバタとしてしまったが、これで明日は全身新たな装いで望める。
個人的なモチベーションを上げるためにも、ビジネスウェアはこだわりたいのだ。

そして、そんな買い出しの合間に、先日のエントリーでも書いた『福翁自伝』を読了。
福沢諭吉という人の生き様と物事の本質を見抜く審美眼には素直に感銘でき、明治維新時代を生きて先進的に西洋文化に触れて積極的に理解に努めた立場から見た維新時代の騒乱・偏狂ぶりが、司馬遼太郎の小説を通じて思い描いていたイメージとギャップがあり、新鮮だった。
そしてそのギャップが、「憂国の志士としてのヒロイズム」と「国を思うが故の開国主義者としてのリアリズム」との違いと言うべきか、実にストンと腹に落ちて理解出来る。

少し引用が長くなるが、福沢諭吉のすごさは、日本に欠けているものとして「数理」と「独立心」の二つだと看破していることだと思う。

"元来私の教育主義は自然の原則に重きをおいて、数と理とこの二つのものを本(もと)にして、人間万事有形の経営はすべてソレカラ割出して行きたい。また一方の道徳論においては、人生を万物中の至尊至霊のものなりと認め、自尊自重いやしくも卑劣なことは出来ない、不品行なことは出来ない、不仁不義不忠不孝、ソンナ浅ましいことは、誰に頼まれても、何事に切迫しても出来ないと、一身を高尚至極にし、いわゆる独立の点に安心するようにしたいものだと、まず土台を定めて、一心不乱にただこの主義にのみ心を用いたというその訳けは、古来東洋西洋相対してその進歩の前後遅速を見れば、実に大層な相違である。双方共々に道徳の教えもあり、経済の議論もあり、文に武におのおの長所短所ありながら、さて国勢の大体より見れば富国強兵、最大多数最大幸福の一段に至れば、東洋国は西洋国の下に居らねばならぬ。国勢の如何は果して国民の教育より来るものとすれば、双方の教育法に相違がなくてはならぬ。ソコデ東洋の儒教主義と西洋の文明主義と比較して見るに、東洋になきものは、有形において数理学と、無形において独立心と、この二点である。"

また、どちらかというと『学問のすすめ』でより多くを述べているが、支配階級である武家階級にも問題があると指摘する一方で、支配されてきた一般市民側にも、物事の真贋を考えることなく無条件での降伏と畏怖をなしていることを鋭く責めている。

曰く、”斯る愚民を支配するには迚も道理を以て諭すべき方便なければ、唯威を以て畏すのみ。西洋の諺に愚民の上に苛(から)き政府ありとはこの事なり。こは政府の苛きにあらず、愚民の自から招く災なり。”と、非常に手厳しい。

そのため、国政があるべき形になるためには一般市民が学問をせねばならず、その学問とは漢文や古文を読んだり暗記するのではなく、日常的に有用な実学を学ぶべきだと伝えている。

上記の数理と独立心が欠けているという指摘は、そのまま今日の日本のビジネス環境にもあてはまる気がして成らない。
奇しくも時代は全く違えど、福沢諭吉と同じくヨーロッパで3年ほど暮らして痛感したのは、まさに日本人は、ファクト、数字とロジックを基にした論理的思考力が苦手という点と、自己主張の足らなさだ。
そういう意味では、この二つの弱点を克服するのは数百年来、遺伝子レベルにまで組み込まれた苦手意識への挑戦なのかも知れない。

明日からまた仕事が始まるが、まさに新しい職務で必要なことは数理をもって現状の問題点を洗い出し、そして独立心を持って変革に挑戦していくことに他ならない。

新たなスーツスタイルに身を包んで(福沢諭吉は服装には無頓着だったようだが・・・)、先人の教えを胸に、チャレンジするのが今から楽しみだ。
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